2008年1月18日金曜日

おすすめの映画でした!


今日はね、職場もすごく寒かったし、急ぎのお仕事もなかったので、早退してしまいました。
そういう融通が利く職場なので、私としては助かっています。

それで行った先はパルコキネマのイブニングショー。
1500円だったけど、すごくよかった!
終わっても席から立ちたくなかったもの。ずーっとその雰囲気に浸っていたい映画でした。

今年一番の映画よ。
と言っても、今年になって映画館で見たのが今日が初めてだから比較しようがないけれど、最近見た映画の中ではサイコーでした。

私の大好きな作家 浅田次郎さんの原作で、宮沢りえが主演の「オリヲン座からの招待状」
昭和30年代の京都が舞台です。

京都と言うと華やかなところやお寺さんばかりを想像するけれど、この映画の舞台は京都でもひなびた下町風なところ。
昭和25年にそこにできた映画館が主役。
初めは宇崎竜童がそこの館長というか映画技師で、宮沢りえと夫婦でやっていたの。
当時は映画館の入場料が70円だったらしいわ。

そこに加瀬亮という若者が加わるの。
(彼は「それでも私はやっていない」や「めがね」の印象が強すぎて、17歳のシーンは無理がある)

そして物語が始まるのだけど、宇崎竜童もいい味をだしているし、宮沢りえもすごくきれい。(足が細すぎるのは難点)
それに画像というか色調がとても落ち着いていて、すごくなじめるのよ。
ああ、昭和の時代って、こんなスカートをはいていたんだとか、懐かしさがいっぱい。

「3丁目の夕日」もそうだけど、最近、昭和30年代の映画って多いわね。
CG技術が発達しているから、本当にその場にいるように感じられるの。

そして宇崎竜童が病気で死んだ後、いろいろとストーリーがあって、現代になるんだけど、宮沢りえは年を取ると中原ひとみになって、加瀬亮は原田芳雄になってしまうのよ。この配役はちょっとギャップがあるわね。

でも、そういった難点がいくつかあるのだけど、例によって子役が出てきて、これがほんとに可愛い。

この子役の子どもが大人になると、樋口加南子と田口トモロヲになるのだけど、そういえば、私、昨日は美容院で髪を短くカットしたのだけど、樋口加南子みたいにもっと切れば良かったわ。
(彼女みたいに美人でないと、ベリーショートは無理かな)

映画の中で、一番すてきだったのは、蛍のシーン。
蚊帳の中に入っている宮沢りえと、蚊帳の外にいる加瀬亮がふたりで蛍の飛ぶのを見ているの。
きれいだったわよ~。

そうよね、昭和30年代って、蚊帳もあったし、都会にも蛍が飛んでいたものね。

音楽も素敵だったし、京言葉も自然に聞こえたし(東京人には分かりませんが)、絶対にイチオシの映画です。
特に50歳以上の人には見てもらいたい。

劇中映画シーンとして、「二十四の瞳」とか「君の名は」とか「無法松の一生」などという映画がじゃんじゃんかかるので、もう少しお年の人には懐かしいと思うだろうな。さすがに板妻の映画は覚えていないけどね。

「オリヲン座からの招待状」は1月25日までパルコキネマで上映。
3時30分と5時45分の2回しかないので、注意してね。

日本版の「ニューシネマパラダイス」とも言えるベリーグッドの映画でした。

そうね、杉並区に生まれ育った人なら知っているかもしれないけれど、阿佐ヶ谷にあったのが「オデオン座」。
誰か覚えている人、いるかしら?

来週、京都に行くのがもっと楽しみになってきたわ。
でもこの映画、夏のシーンが多いので、冬の京都はちょっと同じシーンは期待できません。それが残念です。

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