2009年7月14日火曜日

映画 「帝銀事件 死刑囚」

私の住んでいる市には、映画関係の会社がたくさんあるの。

日活撮影所もその一つ。日活は今年が50周年だそうで、それを記念して、市内の施設で毎月1回、無料で日活の古い名画が上映されているの。

今日は熊井啓監督の「帝銀事件 死刑囚」が上映されるというので、見てきました。


帝銀事件といえば、まだ私が生まれていない頃の大事件。

平沢貞通という人の名前や、彼が画家であること、またこの事件が冤罪事件であることなどは知っていたけれど、あまりはっきりとは知らない内容だったので、どんなものなのか興味がありました。

この事件は昭和23年1月に起きた強盗毒殺事件だけど、まだ戦後間もないころ。

使った毒薬は普通の人間では入手不可能なものだそうで、陸軍関係者の手によるものではないか、といわれていたようです。目撃者の証言もあやふやな部分があったようね。また当時は、他にも似た毒薬事件がたくさんあったというのも、この映画で初めて知りました。

結局、平沢の自供により、彼は死刑になってしまうのだけど、どうして自供するようになったかは、映画を見ても分からなかったわ。

最後のシーンで、彼の娘が、日本では生きていけなくなって、逃げるようにしてアメリカに渡っていったの。
親子の縁を切らないと、生きていけなかったのでしょうね。

この映画は1964年に制作されたそうで、モノクロ映画。

平沢役は信欣三、他には笹森礼子とか柳川慶子とか懐かしい顔ぶれが出演していました。

当時の新聞記者クラブのシーンもたくさんあったけど、、私は子供の時に見た「事件記者」を思い出してしまいまったわ。

これから裁判員制度が始まるけれど、人を裁くというのは大変なことなんだなと、思いました。

7 件のコメント:

マサ さんのコメント...

笹森礼子、なつかしい名前だわ。目が大きくて、かわいい人でしたよね。
帝銀事件って、よく耳にするけど、私も詳しい内容は知らない。最終的には、冤罪であることが実証されたのでしょうか。
市内の施設って、「た○くり」ですか?今度、チェックしてみよっと。

おおしまとしこ さんのコメント...

マサさん、そうよ、笹森礼子さんは目が可愛い女優さんでした。よく和田浩二と共演していたんじゃなかったかしら?
映画は毎月、Gホールでやっていますよ。来月は裕次郎さんの「太平洋ひとりぼっち」よ。
帝銀事件は今の三井三菱銀行の椎名支店で起こった毒薬事件で12人くらい亡くなったそうです。大事件だったんですね。
この頃は三鷹事件とか下山事件とかいろいろあったんですね。大変な時代だったと思います。

おおしまとしこ さんのコメント...

三井三菱銀行なんて、ありませんね。三井住友の間違いでした。
私は帝国銀行というのがあるのかと思っていたわ。

まーさん さんのコメント...

帝銀事件は子供のころ、日本100大事件のスペシャル
番組で見た記憶があります。事件の場所が住んでいる所
から近いことをコメントで知ってビックリしましたよ。

史aya子 さんのコメント...

この事件は、近くの椎名町で起こったので、子どもの頃からよく話を耳にしました。
伯母の同級生がこの銀行に勤めていて、事件で亡くなったそうです。
あたし自身、詳しいことは知りませんでしたけれど、冤罪なのではないかなーと、なんとはなしに思っていました。
平沢さんは獄中で病死したはずです。
誰でしたか、死刑のハンコを決して押さなかった大臣いましたよね?
そのひとの時代です。
お葬式の様子、TVでやっていたのを今でも覚えています。
平沢さんの事件は氷山の一角でしょうけれど、もし冤罪なら、本当にお気の毒です。
絵が描きたかったでしょうね。

おおしまとしこ さんのコメント...

まーさん、そうですね、この事件はベスト100どころか、ベスト(ワーストか)10に入る大事件だと思いますよ。
椎名町支店で起きたのですから、ご近所だったんですよね。驚いたでしょうね。

おおしまとしこ さんのコメント...

史子さんの身近に、事件の関係者がいらっしゃったのですか。
映画で見る限り、当時の銀行というのは普通の民家のようなところで、そこには支店長の家族も住んでいました。今の地方の郵便局のような感じでしたよ。
この事件に関しては、どの法務大臣も死刑執行のハンコを押さなかったとパンフレットに書いてありました。でも17回の再審請求も3回の恩赦願いも叶わなかったそうです。
そして平沢さんは95歳で亡くなったそうです。