2013年1月16日水曜日

「北斎漫画」には北斎ブルーで

市民カレッジ「葛飾北斎とその時代」も回を重ねて6回目の受講となりました。

今回の講座のテーマは「北斎漫画」でした。
でも「漫画」といっても、「サザエさん」のような漫画ではなく、コミックや劇画のことではありません。
「漫然と描かれた絵」というような意味なんだそうです。

北斎は前にも書きましたが、生涯のうち何度もペンネームを替えていて、この北斎漫画を描いたころは「北斎」ではなく「為一」という名前で登場していたようです。

「北斎漫画」は約13センチ×19センチの大きさの用紙に描かれていたそうですから、今の新書版くらいのサイズでしょうか。全部で15巻まであるそうです。

その絵をお手本にして描いていた人も多いということです。

(写真は先生からいただいた資料を写したものです。)

働く庶民の姿が描かれたもの。ほんとに絵がうまいですね。


生き物あれこれ。象もいますが、左下のウサギが超可愛い!


左はいろいろな道具を集めたもの。
右は魚ですね。ヒラメやタイ、太刀魚などが描かれています。


これは妖怪の絵です。
ろくろく首が面白いですね。


馬の糞やら、奇病にかかった人(見世物か?)など、変な絵も描いていたようです。


これらの「北斎漫画」は、江戸はもちろんのこと、日本中で人気がありましたが、それだけではくヨーロッパの画家たちにも大きな影響を与えたそうです。

また北斎は、ぶん回し(今のコンパス)や定規を使った幾何学的な絵画術にもたけていたそうです。

下の絵は、おなじみの「富嶽三十六景」ですが、これも多くの丸や三角を使って描いているのだそうです。
すっきりとしてそして大胆な絵ですね。


この絵に使われているブルーは、それまで使われていた植物系の青ではなく、鉱物系の青だそうで、「北斎ブルー」と呼ばれている青です。

この青にちなんで、藍色の大島を着て行きました。

(写真がボケてしまいました。)


これは着物を着始めて、まだほんのちょっとの時に、高円寺のリサイクル呉服屋さんで買ったものなのですが、その頃は着物のことなどまるで分からなかったので、お店の人に「これはお買い得」と言われて五千円で買ったものです。

ところが身幅がものすごく広すぎて、おまけに裏は真っ赤だし、今だったら絶対に手を出さないような着物なのです。
初心者だったので、半分、騙されて買ったようなものですね。
でも着ていてとても暖かいので、寒い冬には重宝しています。


帯は昨年、小田原のリサイクル屋さんで見つけた千円のしろもの。
その時のブログはこちら▼をご覧ください。
紅型風で、梅の絵が可愛いので、今頃にはいいかなと思いました。
今回の写真では写っていませんが、たれが無地で、まさに北斎ブルーなのです。

それで北斎に敬意を表して、この組み合わせにしてみたのでした。

そうそう、足元はカレンブロッソの黒の「花緒サンダル」▼にしました。
この草履は鼻緒のところに穴が開いていないので、雪道を歩いても濡れて沁みることがないのです。
スニーカーのような感覚で履けるので、雨や雪の時にもOKですよ。




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