2014年2月19日水曜日

クリーブランド展 & 人間国宝展

上野の東京国立博物館での「クリーブランド美術館展」▼「人間国宝展」▼が今週で終わるというので、出かけてきました。2つ一緒に見ると、1600円になるので、少しは割安というわけです。

上野はまだ先日の雪が残っていました。


平成館の同じフロアの右と左で開催されているので、どちらを先にするかと考えましたが、まずはクリーブランドのほうから入りました。

こちらの展覧会のサブタイトルは「名画でたどる日本の美」でした。

クリーブランド美術館というのはアメリカのオハイオ州にあるそうで、建物の様子や公園の中にあるという環境は、ちょうど上野のようなところでした。

この美術館はシャーマン・リーという人が、戦後、GHQのメンバーとして来日して、そして日本美術に興味を持って、たくさんの作品をアメリカに持ち帰ったというわけです。


ほんとに何から何まで持って行ったという感じですね。
ものすごいコレクションでした・
仏像あり、花鳥風月の絵画、山水画、掛け軸、屏風・・・・。
いやはや、日本側もずいぶんと簡単に手放ししてしまったのですね。

私の好きな「伊勢物語」の絵画もあってよかったです。

このポスター ↓ にある赤い四角い部分が、どうしても「ユニクロ」に見えてしまいます。
「日本美術の祭典」と書いてあったような気がしますが。


フロアの中で、一か所だけ、ルソーなどの西洋絵画のコーナーがありましたが、あれはちょっと蛇足じゃなかったかしら。日本のものだけでまとめたほうがすっきりとしたのでは、と思いました。

そのあとは「人間国宝」のほうに行きました。
サブタイトルは「生みだされた美、伝えゆくわざ」というかなりこったもの。

ここでは、大昔のものと、現代の人間国宝と呼ばれる人の作品を並べて展示してありました。

私がしっかりと見てきたのは、やはり着物ですね。
「おお、素晴らしい、さすが!」と思うものもあれば、「どこがすごいのかな?」と思うようなものがありましたが、きっとどれも値段が付けられないほど高価なものなのでしょうね。

ここにも、あまりも多くの種類のものがありましたね。
刀があるかと思えば、大きなお皿があるし、彫刻もある、漆もある、人形もある、織物や染物もあるという感じで、ごった煮のようでした。場所が狭すぎたのではという感じがしました。

昨年、日本橋三越で「日本伝統工芸展60周年記念」というのを無料で見ました▼が、そちらのほうがすっきりとしていたな。

気にいった作品の絵葉書を買ってきました。

細見華岳という人の「友愛」という名前の綴れ帯。
実物はもっと長い帯です。
ハートのマークのような、クジャクの羽根のような模様がとてもロマンティックでした。


こちらは平田郷陽という人の親子の「抱擁」。
とても優しい感じの作品でした。


これはすごいと思った竹の製品。美しい形でした。
竹がこんなにしなるなんて。
生野祥雲斎という人の作品です。


人間国宝展を見た後は、本館に足を延ばして、支倉常長像の展示を見ました。

彼は今から400年ほど前に、東北の港から太平洋と大西洋を渡って、ローマまで行った人です。


こちらの絵は、イタリア人の画家に描いてもらった肖像画だそうです。

鹿の模様の羽織と、竹の模様の袴がカッコいいですね。
伊達政宗から賜った衣装なんだとか。
  
今はどこに行っても、ゆるキャラばかり。
博物館にもこんな子たちがいました。
「トーハク」くんというハニワと、「ゆりのき」ちゃんという子でしたが、何も博物館までがゆるキャラを作らなくてもいいのにね、と思いました。


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この日の装い。

ピンクと黒の鮫小紋ですが、小豆色に見えますね。
どう見ても仲居さんスタイル。
肩のあたりがシワシワね。

帯は京都の女医さんからの頂き物です。


着物は近くで見ると、こんな感じなのですよ。


高島屋の着物市で1000円でした。
















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