2015年9月15日火曜日

「輪の会」

先日、大田区邦楽連盟「輪(りん)の会」の創立25周年記念公演に行ってまいりました。



この会は、連盟の会長をされていらっしゃる鼓奏者の福原鶴十郎さんからご紹介いただきました。

会場は大田区民プラザといって、下丸子の駅のすぐ近くにありました。
下丸子は可愛らしい駅でした。


この路線は、昔は目蒲線と呼ばれていたはずですが、最近は東急多摩川線という名前の路線になっています。
そういえば、多摩川の駅には、大昔は多摩川園という遊園地のような施設があったと思います。
いつの間にか消えてなくなってしまったのですね。

区民プラザは、なかなか立派な建物でした。


ロビーでは、いろいろな邦楽器に触れたり演奏したりすることができるワークショップのコーナーがありました。
みなさん、楽しそうにトライしていました。


最初の演奏は長唄の「操(あやつり)三番叟」。
これはおめでたい時によく演奏される曲です。
三味線が15人ほど、お唄が10人ほどいらっしゃいました。みなさん、大田区民なのでしょうね。
鳴り物もそろって、華やかな演奏でした。

二番目は常磐津で「恩愛ひとめの関守」。
源義朝の妻・常盤御前を歌ったもので、雪の中、平家の追及を逃れていき、そして三人の子供(今若、乙若、牛若)の命を救うために清盛の愛人となる場面を歌ったものです。
常磐津は、長唄の後に聞くと、優しい感じがしました。

その後は一絃琴の「三千世界」という新曲でした。
8名の方がお揃いの水色の着物を着て演奏していましたが、期待していた以上に素敵な合奏だったと思います。
みなさん、70歳前後とお見受けしましたが、ずいぶんと練習を積んだものだと思われました。

演奏後にロビーで一絃琴を触らせていただきました。
これは長さ110センチ、幅10センチほどの板に、ギターの絃を張ってあるものでした。
左右の人さし指に、象牙でできた指サックのようなものをはめて弾くのです。
音階のところには、貝殻のような可愛らしい目印がついていました。

こういう様子で弾きます。


もう少し演奏を聴いていたかったのですが、時間がなかったため、今回は3曲聞いて失礼しました。

この会は、プロの司会の方の説明も分かりやすく、よかったですね。
大田区は邦楽が盛んなところのようです。

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この日の装い。

演奏会などに行くときは、やはり絹の着物です。

紫色のあまり透ない夏着物。
暑がりなのでまだ夏着物を着用しましたが、見た目は単衣のように見える着物です。


帯は、骨董市のおじさんに「ちょっと染めむらがあるので、おまけしておくよ」と言われて千円で買った染め帯ですが、ほとんど見えないところです。
落款もついているので、定価で買うと高い帯かもしれません。


帯揚げは、先日、カリスマ和裁士さんのところで買った色見本の生地▼

紫と緑でまとめてみました。
これは私の好きな色の組み合わせです。




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