2015年10月7日水曜日

着物作家さんと会う ~その2~

銀座で型絵染の世界を堪能した▼後は、地下鉄で表参道まで移動しました。

お次は、染色作家の玉村咏先生▼の個展にお邪魔しました。

会場は、「ふくい南青山291」。
玉村先生のご出身の福井県のアンテナショップです。

個展の案内状が、扇のように広げてあり、目立っていました。


こちらの1階は福井県の物産品を扱っていて、2階がギャラリーになっています。

会場に足を踏み入れると、そこは美しい色の世界でした。


2000色の微妙な色のグラデーションが、床に広がっていました。

一つの色と、そのお隣の色は、素人目には同じように見えるのですが、いくつか先の色はまるで違っていて、つまり色と色の間に、何色もの色が繋がっている、ということなのでしょうね。
グラデーションの醍醐味を感じました。


周囲には、先生の作品が展示されていました。

こちらは20色のグラデーションの横段の着物。
裾のほうが淡いぼかしになっていて、だんだんと色が変化していきます。


シンプルな模様の染め帯。
組合せが楽しくなりそうな帯でした。


カラフルなショール兼帯揚げ。
細長い形で、和洋どちらのスタイルにも使えるようになっています。

会場はこんな様子です。


どれも本当に美しい色ばかりでした。

玉村先生は今年で染色を初めて45年だそうです。
ただしあまり昔を振り返るのはお好きでないようで、常に新しいものを生み出していきたいというお気持ちが強いようにお見受けしました。

女性を美しく見せることに対して、水玉の大きさ一つでも分かるよう、細かい部分のこだわりをもっていらっしゃいます。
玉村先生の着物や帯をまとったら、本当にその方が美しく見えること、うけあいです。

こちらは、玉村先生と、ご一緒したkimono熱さん。


ちょっと逆光になってしまい残念ですが、右にある着物はほんとうに素敵な色でしたよ。


「玉村咏展」は10月12日(月)まで開催されています。

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銀座の型絵染、表参道の色のグラデーション、どちらの作家さんもほぼ同じ年代を生きていらっしゃった方たちと思います。
それぞれの表現方法は違っていても、個性を大切にして、美を追求していらっしゃるのは同じだろうと思いました。

すてきな一日を過ごすことができました。





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