2016年5月15日日曜日

安田靫彦展@東京国立近代美術館

会期の終了が迫っていたので、焦って東京国立近代美術館の安田靫彦展▼に行ってきました。
(本日5月15日が最終日です)


入り口にはたくさんの人が並んでしました。
伊藤若冲の展覧会もとても混んでいるそうですが、絵画ファンがこんなに多いとは驚きです。


安田靫彦は1884年に生まれて、1978年に亡くなったそうで、なんと94歳という長寿でした。
そして死の直前まで絵筆を持っていたそうです。

100点を超える多くの作品が並んでいましたが、どれも端正な線、美しい色彩、すっきりとした背景、そして何より日本の歴史を大切にして描いた方でした。
誰でもが知っている歴史上の人物像は、ほとんどがこの方の手による絵画から覚えたのではないでしょうか。
聖徳太子、源頼朝、織田信長、豊臣秀吉、そして山本五十六。
こういった歴史の教科書に登場する人たちを、きっちりと描いていたのでした。
歴史好きにはたまりませんね。

今回の目玉は額田王でした。


(東京国立近代美術館のサイトより拝借)

朱色の服と、背景に描かれた建物の赤がとても美しい絵でした。

そして「黄瀬川陣」もよかったですね。
想像以上に大きな屏風でした。
左に義経、右に頼朝が描かれていましたが、二人の着ている着物や鎧の美しいことには驚きました。



(東京国立近代美術館のサイトより拝借)

着物の色も模様もとても克明に描かれていて、じーっと眺めてしまいました。

彼は書の腕前も一流で、独特の雰囲気を持つ書が展示されていました。

美術館の前には皇居が広がっています。
青空と皇居の松の緑がとても美しいコントラストを作り出していました。


安田靫彦の絵画の他に、「春らんまん日本画まつり」▼も同時開催されていて、こちらでも川合玉堂、菱田春草、小林古径など多くの作品が展示されていました。

やはり日本画はいいなぁとしみじみと感じました。

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この日の装い。

うたどんさんのお母様からいただいた焦げ茶色の大島紬。
このままだとちょっと地味なので、ろっこやさんのレインフォレスト帯をきりりと締めて、明るくしてみました。


気温が27度くらいというので、夏用の筒袖の半襦袢にしました。
ところが電車の中が冷房がすごく効いていて、寒いくらいでした。

やはりどんなときにも羽織るものを一枚用意して、体調の調節をしないといけないですね。



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