2016年5月30日月曜日

「日本の夏じたく」@横浜三渓園

横浜にある三渓園にはこれまで何回か訪れたことがありますが、私の家から行くには何回も電車を乗り換え、バスに乗り、そしてバス停から10分も歩くという場所にあります。

ほんとに遠くて行きづらいところなのですが、今回は「日本の夏じたく」▼という素敵な催しがあったので、是非とも行ってみたいと思いました。
そして埼玉に住む着物友だちのSさんと待ち合せて行くことにしたのですが、この日はあちこちで電車事故がありトラブル続きで、お互いになかなかスムーズに到着できませんでした。

私だけお先に三渓園に到着しました。
美しい緑の日本庭園です。


ここは明治から大正時代にかけて生糸貿易で財を成した横浜の実業家・原三渓さんという方が造った広大な庭園です。総面積は53,000坪だそうです。
あまりに広くて、一回では回り切れないほどです。

お庭には京都や鎌倉から集めた17の建物があり、また四季折々の美しい植物が私たちを迎えてくれます。

こちらはつつじ。
向こうには藤棚も見えますね。


今が盛りの菖蒲。
池には小舟も浮かんでいて、風情がありました。
俳句でも一句ひねれたら良いのに、と思ったほどでした。


室町時代に建てられたという三重塔もありました。


こちらは「日本の夏じたく」のメイン会場である鶴翔閣(かくしょうかく)です。
三渓さんはここに住んでいらっしゃったそうです。


建物に入ると、こんな感じのお部屋と廊下が続いていました。


それぞれのお部屋では、20くらいのいろいろな手づくりの作品が展示されていました。

まずは秩父銘仙の新啓織物▼さんへ。
というのも、この日は新啓さんで買った銘仙の反物を着ていたからなのです。

新啓さんの奥様と一緒に。
奥様は大きな麻の葉模様の着物を着ていらっしゃいました。
私の着物は無地に見えますが、グレイの大きなお花が描かれているのです。
もちろん両方ともこちらで織られた銘仙です。


奥様が締めていた帯がとても素敵だったので、私も同じ作りの昼夜帯を買いました。
表面はブルーに白の笹の葉模様、裏面はカラフルな紙風船のような模様です。
銘仙の帯は珍しいですよね。


すっきりとしたデザインの銘仙です。


こちらの反物も素敵。
伝統の良さと新しさをミックスされていますね。


他のお店もちょっとご紹介しましょう。

手すきの和紙工房の展示。
帯にしてもよさそうなものもありました。


ガラス工房の作品。
涼しげなグラスなどがありました。


染織iwasaki▼さんの反物や帯のコーナー。
とても人気があるようで、参加者のうち、かなりの方がiwasakiさんの帯を着用されていたようでした。


こちらはインドネシアの布を輸入されていらっしゃる方。
締めている帯はインドネシアの生地で仕立てたそうです。


こちらはインドの布を輸入されているkocari▼さん。
帯は日本のものと見間違えるほどシックで素敵でした。


他にもお扇子、金細工、錫細工などいろいろな作品が出展されていました。

「これぞ日本の風景」といった様子でした。
とてもハイソな感じで、普段は近づけないような高級な品も間近で眺めることができました。

あちこちのお店を眺めているうち、Sさんが度重なった電車事故を乗り越えて、ようやく三渓園に到着しまました。
あまりにお疲れだったようなので、展示を見る前にまずは腹ごしらえをしました。
Sさんはおろし大根そばと、お団子を注文していました。
私は黒蜜のかき氷にしました。


ちょうど皐月展も開催されていたので、皐月の前で記念撮影です。


皐月とツツジの違いもあまりよく分かりませんが、きれいなものです。


三渓園のお庭では、多くの花嫁花婿のカップルが写真撮影をしていました。
暑いのに打掛を着て、大変そうでした。

その後、また二人でお店を巡りました。

多くの方がいらっしゃり、会場は満員でした。
熱烈なファンもいらっしゃるのでしょうね。

色々なワークショップも開かれていましたが、今回の展示は10回目だそうです。
10年も続けるというのは偉いことですね。


貴重な作品をいろいろと見せていただいて、眼の保養になりました。

こちらはバス停近くのお店ですが、横浜には古い建物も多く、眺めるだけで楽しいですね。


この後は横浜タカシマヤに行って、絹の展示会ときくちいまさんの着物売場にお邪魔しました。

満足して帰宅しましたが、やはり三渓園は遠いわ。






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