2018年2月18日日曜日

「能週間」でした!

今週は、「能」が続いた一週間でした。

最初は、観世流能楽師の山中迓晶先生から「facebookのお友達をご招待」という嬉しいお誘いをいただき、国立能楽堂で「緑蘭会発表会」を無料で鑑賞させていただきました。
山中先生の舞台生活45周年記念とのことでした。


千駄ヶ谷にある国立能楽堂です。


能舞台の撮影は禁止でしたが、ロビーにテレビが置いてあり、そこで舞台を写していました。


私は都合で一部しか見られませんでしたが、外国人の方、若い女性、中年女性、そして子供たち、大人たちが見事に能を舞い、謡を謡っていました。

この時はお面をつけないで踊るものでしたが、みなさん、日ごろのお稽古の成果を十分に発揮されていました。

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翌日は、地元のホールで能のワークショップがありました。
「能の学校 見本市」というもので、こちらも山中迓晶先生が主催されていました。


私はチケットを早めに買ったので、一番前の良い席で鑑賞することができました。


第一部はお囃子方の紹介。

そして深大寺で能を習っている子供たち(幼稚園生くらいから中学生くらいまで)20人が、可愛らしい袴姿で舞台に上り、「鶴亀」を謡いました。
子どもの学習能力はすごいと思いました。
小さな子供でも、ちゃんと謡えるのです。

第二部は、ワークショップ形式で、参加者がそれぞれの楽器を手にしたり、能装束を着る体験ができる場になりました。
とても興奮しました。

まずは能装束体験。
これはどうしても着てみたかった!


「羽衣」の衣装を身につけたところです。
薄くて、とても素敵なものでした。
ただし、私にはかなり大きくて、手がなかなか出ませんでした。

次の体験は能面をかける(かぶる、ではないそうです)ことでした。
参加者それぞれに、翁の面、鬼の面、などを渡されましたが、私はこちらの女性のお面でした。


他の参加者の様子です。
みなさん、「よく見えない」という感想でした。


私もかけてみました。
こんな感じです。

顔がしもぶくれのせいか、お面から顔が溢れてしまっています。
目のところはとても小さな穴で、上の方や下の方はうまく見えませんでした。
これをつけて優雅に舞う、というのはいかに難しいかと思いました。

その後は、お囃子体験をしました。

小鼓
まず、先生から持ち方を教わりました。


真剣な顔をしています。
掛け声をかけるタイミングが難しかったです。


大鼓
構え方を習っているところです。


太鼓
撥を大きく持ち上げて、太鼓の中心を打ちます。


他にも笛の体験もありました。


おかげさまで、とても楽しい体験ができました。
ワークショップをしてくださった、山中先生、若い能楽師やお囃子の方たち、市の施設のスタッフの方、みなさま、どうもありがとうございました。

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そして「謡の音読」という公民館の講座にも参加しました。


こちらは観世流能楽師・小早川修先生が指導してくださいました。
一回目は2月初旬にあり、「羽衣」で、今回の二回目は「高砂」でした。


まず先生が、お話の舞台となる場所を説明してくれました。
兵庫県の高砂、大阪市の住吉、京都、などの位置関係も地図を使って教えてくれました。
そして先生の後についてざっと読み、次に先生が内容を解説してくれます。
その後に、もう一度先生の後について読みました。
最後は、男女に分かれて、役割を分担しながら読みました。
DVDでの能鑑賞もありました。
大きな声を出して読むのは難しいですが、きっと健康に良いのでしょうね。

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能週間のときの装いです。

第一日目
この日は他の用事もあったので、本来ならもう少しきちんとした着物の方がよかったのでしょうが、木綿のグリッター着物です。
帯はピンクに花柄。


第二日目
この日は、赤紫の刺繍が入った無地の着物。
帯は黒×金の市松模様。


第三日目
この日は、マイサイズに仕立て直してもらった、いただきものの大島紬。
帯はえんじ色に花の刺繍。


能楽堂で能を鑑賞して、ワークショップでは能装束を着て、お面をかけて、お囃子もやって、そして「高砂」の謡を音読。

スペシャルな能週間でした。

2 件のコメント:

カンカン さんのコメント...

能の普及活動は活発ですね。
情熱が感じられて嬉しいです。
能面の目の位置は必ずしも合わないので
暗い中で舞うことが多いと説明がありました。
全然問題がないそうで、それだけで幽玄な感じがしますね。

おおしまとしこ さんのコメント...

私は完全にミーハー趣味なので、能の奥深いところのものは理解していないかもしれません。
でも長い間続いてきた芸能は、やはり意味があるのだろうと思います。
改革をしながら、続けてきたのでしょうね。
能は武家のものだということですが、武家の奥方はどのように能と関わっていたのか、
ちょっと知りたい気分になりました。